月面ツアーへようこそ
第十三世界──ヴォイドの赤い月にたどり着いたにも関わらず、妖異の気配は全く感じられない。
でもゼロ曰く、ゴルベーザの領域は限られた配下にしか知らされていないとか。
となると……閑散としていることこそ、ここがゴルベーザの領域であるという証拠なのかもしれないなあ。
とはいえ、せっかく来たのにこれじゃ何していいかわからんね。
みんなで手分けして手がかりを探すことに。
ひと回りしたけど、特にめぼしいものもなく。。
やっぱり手がかりがあるとしたらこの大穴かな?
元々ここにいたゼロだけではなく、いつの間にかみんな集まってきていた。
原初世界でゾディアークを封じていた「闇の揺り籃」。
この大穴って、あれに少し似ている感じがする。
そしてヤシュトラは、この奥から濃い闇の気配を感じているみたい。
分割されたゾディアークの力の残滓という可能性もなきにしもあらずだけど、うーんもしかして……
って、うわっぷ
ヴリトラどしたの?
無い頭をひねって考え事をしていると、突然上空からぶわっと巨大な気配が。
ずいぶん焦った様子だけど……
この大穴の中にアジュダヤがいるって?!
それならこうしちゃおれん、さっそく穴の中に行ってみよ!!
姉と弟
大穴の中で見つけたのは謎の建造物……
そして囚われた巨大な竜・アジュダヤだ!
わわ、トゲトゲの知恵の輪みたいなのが絡まってる!どうしよ~
ってゼロに言われて思い出したけど、そういやアジュダヤの眼を預かってたんだったっけ。
そしてかばんから眼を取り出すと、すーっとアジュダヤの方に吸い込まれていき……ぴったりと収まったのだ。どう見てもそのかばんに入らなかっただろとか思ってはいけない
眼を取り戻したことでアジュダヤの意識も戻り、自由に話をすることもできるようになったみたいだ。
ただし眼を取り戻したとしても、この拘束まで解くことはできないみたい。。
この拘束はゴルベーザの『執念』だというアジュダヤ。
つまりこの場所はやはり、ゴルベーザの領域だったんだ……!
そしてアジュダヤは、うに達にこれまでのいきさつを語ってくれた。
南方大陸メラシディアがアラグ帝国の侵略を受けていた時代──
アジュダヤもまた、アラグ帝国との戦いに身を投じていた。
その時、アラグが呼び寄せた妖異の軍勢がメラシディアを襲う。
アジュダヤはティアマットを助けるため、「暗闇の雲」の軍勢を倒そうとヴォイドへ渡った。
しかしヴォイドにいる限り、妖異との戦いに終わりが訪れることはない。
やがて原初世界へ戻るためのゲートすら閉じてしまい、戦いで傷を負ったアジュダヤの身は闇の力に蝕まれていった。
この辺の話は以前ヴァルシャンからも聞いてはいたんだけど、なんだか不思議な感じ。
うにたちのような「ヒト」の身からすると、悠久の時を生きる竜の話はまるで神話やおとぎ話のようにも感じられる。
現実感があるような、ないような。。
もうずっとずっと、はるか昔の出来事なんだもんね。。
ある時、その身を闇に呑まれかけたアジュダヤに声をかける人物が現れた。
それこそがゴルベーザ、その人だった。
『そのままでは、お前も妖異に堕ちる。私なら、それを止めてやることもできる』
しかし今にして思えば、その言葉こそが罠だったのだ。
確かに妖異に堕ちることはなかったかもしれない。
ただしその身を拘束され、数千年もの間エーテルを喰われ続けることになるなど夢にも思わなかったのだから。
するとここまで大人しく話を聞いていた相棒が、「七大天竜ともあろう者が捕虜のままでいるつもりか」とアジュダヤを煽りだしちゃった。
まあなんていうか……らしいよねw
もちろんこれは彼なりに鼓舞してるつもりなんだろうけど、初対面のアジュダヤは気を悪くするかもなあ^^;
案の定、アジュダヤも「まるでニーズヘッグ」という皮肉で返してきた~。
でもそれ、相棒にとっては悪い気がしないやつなんだよなあ。
アジュダヤが言うには、術者であるゴルベーザを倒せば拘束も解けるだろうって。
そして居場所の手掛かりになりそうな情報も教えてくれたのだ。
- ゴルベーザはここからあまり遠くへ行くことがない
→拘束を維持するため?
- たまに月面の南の方角へ行き、同じ所で立ち止まっている
→普段大抵のことは配下に命じている……とすると、そこに重要な「何か」がありそう?
「何か」がなんなのか……考えても仕方ない。行ってみるっきゃないね!
ここまで来たらもう当たって砕けろだい!!
月の光に導かれ何度も巡り会う
というわけで、どん!
手掛かりをもとに探したところ、さっそくうにが気になるものを見つけちゃった。
ここ掘れにゃんにゃん。
そこにあったのはメモリアだった。
今まで見つけたものとは違い、鮮やかだけど吸い込まれそうな、深い青色をしている。
手に取ってじっと見つめていると意識が……あ、これ超えるちk
メモリアに残された記憶
浮かびあってきたイメージは、穏やかではない光景。
この記憶の持ち主の相棒らしき男が、闇のメモリア使いの喉笛を今にも切り裂こうとしているところだった。
『お前らも、お互いに気を付けておけよ……?
古臭い英雄ごっこなんぞ、どうせ長続きはしない……。
相棒に寝首を掻かれて思い知るのさ。
先に裏切った方が……マシだったとな……』
まるで呪いのような言葉を残し、メモリア使いは絶命した。
そこへ安堵した様子の村人が礼を述べにやってきた。
しかし彼らが目を留めたのは、武装した麗人……
彼らと同じく、闇のメモリア使いと戦っているという女だった。
そう、その人物こそ、今「ゼロ」と名乗っているその女だった。
彼らはゼロに仲間にならないかと誘いをかけたが、何ともすげなく断られてしまった。
しかしこの世界での常識に照らし合わせれば、他者を信用しないというのは至極当然のことであろう。
ましてや、そのひとりが怪しげな黒兜ともなれば尚更だ。
記憶の持ち主とその相棒らしき男は、王から一時帰国するよう命じられているらしい。
そうして彼らは帰って行った──彼らの祖国・バロンへと。
* * *
* * *
え、これってまさか……そういうこと?!?!
メモリアから読み取った内容を話すと、ゼロもすごく驚いてたみたい。
だって、だとしたらこの記憶の持ち主は……そしてゼロは……
ちょっと びっくりするから突然あらわれないで
そしてその姿を見たことで、ゼロの記憶にある人物……そして先ほどの記憶の持ち主もハッキリした。
ゴルベーザとゼロ。
このふたりは、遠い遠い過去に一度会っていたんだ……!
うにはメモリアからの過去視でゴルベーザの姿を知ってるだけで、他の人には今の今までわからなかったのか←今更気づいた人
一方、ゴルベーザの方はこの反応だと覚えていないってことなのかな。たぶん。。
ゴルベーザって兜で顔隠してるけど。。
過去の回想から今に至るまで、本当に同一人物なのかな?
ミステリーにおいては「顔隠してる=中の人すり変わってる」ってもはや定石と言っても過言じゃないじゃん?
いやそもそもこれはミステリーではないんだけども←
ゴルベーザはゼロに、この世界の者ならば聖戦のため自分と共に戦え、と誘いをかけた。
でもゼロは「友」のために戦うと言い切ってくれたんだよね。
こんな時になんだけど、本当に「友」になれたんだんだなってちょっと嬉しかったり。
一方、永き時を経て再びフラれたゴルベーザであったが、もはやそんなことでは心が痛まなかったようだ。
むしろうに達が現れたことを好都合、って……どゆこと??
アジュダヤが「故郷に帰りたい」と想いを強めること=救済を成就する鍵となるらしいが……?
そして何がなにやらわからんうちに、アジュダヤの姿は邪悪な黒竜に変えられてしまったのだ!
ええーい!!
何が何だかわからんけどまじで許さん!!!!
ちょっと ひとりで勝手に話すすめないで
この場で誰が強者かって……いや何こっち見てんの?^^;
あれか?例のあそこでうにの名前検索してんのか??←
うには外部ツール使ってないし(未だPS4の古代人)、そもそも零式やってないからロクなデータは載ってないから調べてもムダなのだ。って……
ちょっ 待て
これ絶対落ちるやつじゃんwwww
いやーん、おろしておろして〜
さらわれちゃうよ〜助けてみんな〜><
なーんて、そんなhimechan扱いしてもらえるようなキャラではないうにであった。
ゴルベーザのやつ、レディをさらおうなんて紳士の風上にも置けないHENTAI野郎なのだ。
ぼっこぼこにしてその兜の中身を世間に晒してやるからな!!
せいぜいスキンケアに励んでお肌をつるつるにしておくがよい!!
・・・・・・
人間は基本的に、他者を本当の意味で理解することができない。
だからうにには、ゴルベーザの苦しみはわからない。
でもゴルベーザだってうにや、他の人の苦しみはわからない。
身も蓋もない言い方をすれば、仲間や友、恋人や家族だって「理解している、理解されていると思い込んでいる」だけ……本当に覗いているのは、自分自身の心。
人は皆、本質的に孤独なのだ。
そしてこのヴォイドで永い永い時を過ごしてきたゴルベーザが、そのことを未だに理解していないとは思えない。
そう考えると、この彼の言葉は悲鳴のようで……
まるで救いを求めているようにさえ感じられるのだった。
グエー ぺんぺん草の1本すら生えちゃいないよ〜;;